よこちゃん、久しぶり。元気にしてる?
お姉さん、お久しぶりです。変わらず元気ですよ。
まさとはちゃんとやれてるの?あの子、何か変なことやってない?もし不満があるならいつでも言ってね。私は基本的によこちゃんの味方だから。
ありがとうございます。でもまさしには何の不満もありません。ありがたいことに仲良くやってますから。
そう、ならよかったわ。うちの方はまあぼちぼちって感じね。子どもがもう四人もいるからさ。正直、夫婦っていうより兄弟みたいな感じになってるのよ。子育てを一緒に頑張ってる同士みたいな。
え、でもそれはそれで素敵ですよ。
そんなことないわよ。もうキラキラした夫婦生活なんてないんだから。私のことを女として見てるかも怪しいわ。
そんなことはないんじゃないですか?
どうかしらね。あなたも気をつけないとダメよ。男なんてすぐに飽きちゃうんだから。
そうですね。それで、今日はお願いがあって連絡したの。
どうかしたんですか?
あなたの家の近くに大きなテーマパークができたのは知ってるわよね。
もちろんですよ。すごく話題になってますから。まあ、近くって言っても車で二十分くらいはかかりますけどね。
いやいや、めちゃくちゃ近いから。それでね、今年の年末年始、そのテーマパークに行こうかなって思ってるのよ。子どもたちがどうしても行きたいって言うから。
いいですね。
それでホテルを取ろうと思ったんだけど、どこも満室でね。
そうなっちゃいますよね。
だから、その間だけあなたたちの家に泊まらせてくれないかしら。一部屋貸してくれるだけでいいんだけど。
ああ、なるほど。そういうお願いですか。
大きな家を買ったって写真で見せてもらったからさ。そこの部屋を一つだけでいいから貸してくれない?
それってまさしには話したんですか?
うん。まずはよこちゃんに聞こうと思って。多分まさしはOKしてくれると思ったから。
まあ、私も問題ないですよ。年末年始を大勢で楽しく過ごせるのはいいことですから。
本当に嬉しいわ。子どもたちも、よこちゃんたちに会えるのが嬉しいと思うのよ。
いえいえ、それはお互い様ですよ。それじゃあ、私の方からまさしに聞いてみましょうか。
そうしてくれるとありがたいわ。頼んでいい?
ええ、もちろん。きっとまさしも快諾してくれると思います。
それじゃお願いね。できれば早めに返事をもらえるとありがたいわ。
わかりました。
まさし、仕事中ごめんね。今大丈夫?
ああ、問題ないよ。どうかしたの?
さっきお姉さんから連絡があったの。年末年始にうちに泊まりたいって言ってるんだけど、別に問題ないよね。
お姉さんが?なんでまた?
うちの近くに大きなテーマパークができたでしょ。そこに家族で遊びに行くんだって。でもホテルがどこも取れなかったから、うちに泊まりたいってことらしいのよ。
そういうことか。
あれ、なんか嫌なの?
ああ、嫌っていうか、ちょっと気になるというか。
何が?
お姉さんってすごく図々しいところがあるんだよ。あんまり優しくすると付け上がるっていうかさ。
そんなの感じたことないわよ。
そりゃ、そこまで接点がないからだよ。俺は一緒に生活してて、何度もそういうわがままの被害にあったことがあるんだから。
まあ、兄弟だからそういうのがあっても仕方ないわよ。
兄弟で住む話なら別にいいんだけどな。
我が家が賑やかになるのは、そんなに悪いことじゃないでしょ。私は家族で楽しく過ごすのは好きよ。うちはあんまりそういうのがなかったからさ。
そうかもしれないけど、家族全員ってことは、友さんも来るってことだよな。
もちろんそうよ。
あの人、何考えてるかわからないから、いまいち何を話していいのか分からないんだよな。仲良くなりづらいっていうかさ。
それこそ今回のことで仲良くなれるチャンスじゃない。長く一緒にいれば新しい一面が見えてくるかもよ。それで仲良くなれたら最高じゃない?
お前は本当にポジティブだよな。
こうして家族になれたのも何かの縁なんだから、みんなで仲良くしたらいいなって思ってるのよ。
それは俺も同じ気持ちだよ。でも、あんまり優しくしすぎるのもどうかって話だな。
大丈夫。そんなに悪い人じゃないって。
うん。まあ、わかったよ。部屋が余ってるのは事実だし、そこに泊まってもらう分には何の問題もないからさ。
そうよね。それじゃあお姉さんには大丈夫だって伝えるからね。
ああ、よろしく頼む。
よこちゃん、今年もそっちに泊まりに行くからお願いね。
今年も来られるんですか?
当たり前でしょ。年末年始はあそこのテーマパークに行くってのが我が家の恒例なんだから。これから先も毎年行くつもりよ。
ホテルの予約は取れなかったんですか?
そうなのよ。もう争奪戦でね。
毎年行くことが決まってるのであれば、かなり早い段階で予約を取っておけばいいんじゃないですか。
え、何?迷惑なの?
さすがに毎年となると、年末年始の数日間ずっと私が皆さんの身の回りとか食事のお世話をしないといけなくて、正直かなりの負担なんですよ。
そんなぐちぐち言わないでよ。それと、部屋のマットレスを変えて欲しいんだけど。あの安物のマットレスじゃ寝るのが痛くてさ。子どもたちもみんな嫌がってるのよ。
それでしたらホテルに泊まった方がいいと思いますよ。うちはホテルではありませんので。
いや、そんな意地悪言わないでって。
意地悪ではなくて、これは事実です。
私はもうちょっと過ごしやすくして欲しいって言ってるだけなのよ。みんなで楽しく過ごすのがいいでしょ。
それは私も同じ気持ちですよ。
だったらそれも考えてくれる?
考えるだけでいいのならやってみます。
お願いね。
ようこさん、お久しぶりです。友です。
あ、どうも。珍しいですね。
いや、うちの妻がわがままを言ったようで、本当に申し訳ありません。今年もそちらにお世話になりたいと言ってたんですよね。
そうですね。
それ自体に文句があるわけではないんですよ。でも、本来はホテルに泊まれないからうちを使うって形だったはずです。ですが、ホテルを取ろうともしてないような気がして。あいつは本当にずぼらなところがあるんです。俺たちもそれには困っていて。
そうだったんですね。
なんかマットレスも買い替えてくれとか言ってたんですよね。
それは驚きましたよ。
こちらで買うので、そちらに置くというのはどうでしょうか?あのマットレスに子どもたちが不満を言ってるというのは事実なので。
まあ、それならば別に。
もし可能でしたら、一緒に買いに行きませんか?
へ?
そちらの家に置くものなので、デザインなどはようこさんが決めたくないですか?俺はそれに従って買わせてもらいますよ。
あ、いえ、それでしたら通販で結構です。そっちの方が安いですし。こちらとしては特に要望などはないですから。
そうですか。わかりました。では、こちらで購入して送らせてもらっていいですか?
わかりました。
それじゃあ、今からそっちに向かうから。
え?どういうことですか?
だから、今年もそっちで家族六人お世話になるから。
ちょっと待ってくださいよ。今年はないと思ってましたけど。
なんでよ。毎年恒例だって言ってたでしょ。
テーマパークに行くのが恒例になってるのであって、うちに泊まるのを勝手に恒例にしないでくださいよ。ホテルに泊まるのが最優先のはずでしょ。
もうホテルには泊まるつもりはないわ。
なんでですか?
だって、ただでご飯が食べれて寝られるんだから、そっちの方がいいに決まってるでしょう。
それはお姉さんたちの都合ですよね。毎年来られてるこっちの身になって考えてくださいよ。
年末年始に家族六人で押しかけちゃってごめんなさいね。
全然こちらを労わる気持ちは感じられないですね。
あるわよ。多少はね。でも、こっちだって与えてるものはあるんだから。持ちつ持たれつってことでよくない?
何を与えてくれてると言うんですか?
子どもと触れ合わせてあげてるでしょ。子どもができなくて、あなたも辛いでしょ。だから子育て体験をさせてあげてるんじゃない?
子どもがいないのは事実ですけど、別に辛いなんて感じてませんよ。
もうそんな強がらないで。女として劣ってると思ってるに決まってるわ。私が四人も産んじゃって申し訳ないわね。かわいそうだから、一人くらいそっちにあげたいくらいだわ。
変な冗談はやめてもらえますか?私は全く気にしてませんので。むしろ、そんなことを言われることに腹が立ちますよ。
人って図星を突かれると怒るのよね。
的外れすぎて迷惑だから怒ってるんですよ。
とにかく、今からそっちに行くから。というか、もう向かってるわよ。夕方くらいには着くと思うから、私たちを迎え入れる準備をお願いね。
自分勝手すぎますよ。せめてもっと前にお願いするのが常識じゃないですか?
私たち家族なんだから、水臭いこと言わないでよ。それじゃ、ご飯の方もお願いね。
どれだけ図々しいんですか?
毎食作らせてごめんね。夕飯は焼肉がいいわ。
謝罪と注文を同時にするって、どんな神経をしてるんですかね?
二つの意識が混在してるってこと?
もういちいち突っかかってこないでよ。それじゃ、もろもろよろしくね。
こちらの事情はお構いなしってことですか?
そうよ。私たちに合わせて行動しなさい。それはこれから先、ずっとそうだから。
わかりました。そういうことなら仕方ないですね。じゃあ、これからも年末年始はよろしくね。どうぞごゆっくり。
悪いわね。
ちょっと、どこで油売ってんのよ。
え?何ですか?
なんですか、じゃないわよ。家に誰もいないじゃない。私たちの荷物も勝手に外に出して、どういうつもり?
どういうつもりも何もありませんよ。
私たちが必要な物品を買いに行った間に、勝手に外出するなんて。
私たちがどうしようと自由なはずですよ。
あなたたちがいないと家に入れないのよ。だからさっさと帰ってきなさいよ。
私たちはしばらくそっちには帰りませんよ。ですので、そこで待ってても意味ないです。
はあ?あんた、何をわけのわからないことを。
今年は私の実家で年末年始を過ごすことにしたんです。夫と話し合って、そうしようって。
は?どういうことよ?私たちがそっちの家に行くって事前に言ってたはずよ。
だから何ですか?私は両親の顔を見たくなったんです。それを止める資格はあなたにないはずですよ。
私たちのことを家にあげてくれたじゃない。
来たからあげただけです。お茶の一杯くらいはと思ってましたが、止めるとは一言も言ってません。というか、当日にいきなり連絡していけると思ってる方がやばいと思いますよ。
毎年恒例だって言ってるでしょ。
だから、それはそちらがテーマパークに行くことが恒例なんですよね。うちに泊まることまで勝手に恒例にしないでください。それを許可した覚えはないですから。
ごゆっくりって言ってたでしょ。
好きに過ごされてくださいよという意味です。うちには入れませんけどね。
ふざけんな。こんなの許されるわけないでしょ。
どうして怒ってるんですか?
だって、こんなの嫌がらせじゃない?
当日に家にやってきて、ご飯とか布団まで要求するのは嫌がらせじゃないんですか?もしかして善意だったなんて言いませんよね。
だって、こんなのありえない。
ホテルの予約が取れなかったらあっさり諦めるのに、どうしてうちの時はこんなにごねるんですか?予約が取れなかったと思って諦めてくださいよ。
そんなわけにはいかないわ。子どもたちはどうするの?こんな寒空の下で風邪を引いたら。
そういうのは全部親の勤めですよ。子どもたちのためにちゃんと準備をしないとダメなんです。それを怠ったのはあなたですよ。なのに私を責められても困ります。
あんたね。
私を責めてる暇があったら宿を探した方がいいですよ。このままだと本当に野宿することになりますから。
まさし、あんたの嫁はどうなってんのよ。
なんだよ。よこの文句なんて受け付けないからな。
あんたの嫁のせいでこっちは大変なことになってるんだからね。
あんたが俺たちに甘えたのが悪い。どうして当日に連絡して、俺たちが受け入れると思ってたんだよ。常識ってものが、あんたにはないのか?
なに夜けに突っかかってくるのよ。昔は何でも私の言うことを素直に聞いてたのに。それもあの嫁の影響かしら?洗脳されてるんじゃない?
ばかなことを言うなよ。俺はあんまり争い事が好きじゃないんだよ。だから仕方なくあんたのわがままに付き合ってただけ。俺が我慢することで余計な喧嘩が生まれないのなら、それでいいと思ってたんだ。
だったら今回だって受け入れなさいよ。
ふざけるな。昔と今は違うんだよ。俺には今、家族がいるんだ。守るべきものがあるんだから。こちらに危害が加えられそうになってるのなら、戦うのが当然だ。
危害だなんて、そんな。
あんたのやってることは、それレベルなんだよ。最初は俺たちだって、別にいいかなって思ったよ。でもな、二回目になった時に俺は止めたんだ。もうこれ以上、姉さんの言いなりになる必要はないってな。
そうだったの?
それでもよこは大丈夫だって言ったんだよ。家族は大切にしないといけないからって。あいつは家庭の事情で親戚付き合いとかも全然なくて、お母さんとずっと二人だけで生活してきてたんだ。だから結婚して家族がたくさん増えたことをめちゃくちゃ喜んでたんだよ。だからあんたのわがままにだって、できる限り付き合ってあげてたんだ。本当はよこだって、実家に帰って母親と年越しをしたいと思ってたんだ。それを我慢して、あんたら家族の世話をしてたんだよ。そのことに感謝もせずに、わがままな要求ばっかりしやがって。
感謝はもちろんしてたわよ。
うるさい。とにかく、もう俺たちに関わるな。あんたとはもう絶縁だ。
ちょっと待ってよ。
お姉さん、ちょっと話があるんですけど。
あら、何かしら。絶縁とか言ってなかった?
あれからどうされたんですか?
かなり遠くにホテルを見つけて、そこに宿泊したわよ。本当にお金もかかったし、めちゃくちゃ大変で全然休めなかったけどね。
私たちを責めないでもらえますか?
責めてないわよ。事実を話してるだけ。被害者ヅラが過ぎるわね。
まあいいです。それよりも、玄関の鍵穴がめちゃくちゃにされてて入れなかったんですけど、あれは何ですか?
何よ?
私たちが家を出た時は何もなかったので、どう考えてもお姉さんがやったんですよね。あの鍵穴は防犯を考えていいものにしてるんです。修理するとなるとそれなりの値段がするので、請求させてもらいますよ。それに、これは立派な器物損壊ですからね。警察にも被害届を出すつもりです。
はあ?ちょっと待ちなさいよ。それは子どもがやったのよ。
子どもですか?
そうよ。家に入れないことに怒って、やっちゃったの。
親として、子どもを止めたりしなかったんですか?
それどころじゃなかったのよ。誰かさんのせいで慌ててたからさ。
私たちが悪いと言うんですね。
悪いのはこっちよ。でも、そっちにも原因があるわけだし。それに、子どもがやったことだからさ。そんな大事にしないでよ。子どもを逮捕するなんてできないわけだし。
ですが、鍵が壊れてるのは事実ですよ。
じゃあさあ、半分だけこっちも修理費用出すから。それで終わりにしましょうよ。
これって本当に子どもがやったことなんですか?明らかに何か金属の器具を使って傷つけられてるんですけど。
嘘なんて言ってないわよ。
ちなみに、玄関前に防犯カメラがあるのはご存知ですか?
え?
去年取り付けておいたんですよ。色々と物騒になってきたのでね。その動画には、きっと犯行の様子がばっちり収められてますよ。それを確認したら、誰がやったか分かりますけど。
いや、ちょっと待ちなさいよ。
私はどうせお姉さんが嫌がらせでやったんじゃないかなって思ってますけど。
そんなわけないでしょ。変なこと言わないで。
図星を突かれると、人って怒るんですよね。
いや、それは。
では、動画を確認して、しかるべき対応をさせてもらいますね。
ようこさん、この度は大変申し訳ありませんでした。
お姉さんから聞きましたか?鍵の件に関しては、警察に被害届を出して修理代もきっちりと請求させてもらいますから。
わかりました。それに関しては何の文句もありません。あいつにはしっかりと反省をしてもらいたいと思います。
そうですか。
この先、そちらの家に我々は行けないんですよね。
当然です。
では、最後にもう一度だけ直接謝罪をさせてください。
結構ですよ。
それでは私の気が収まりません。もちろん、これで何かを図るつもりはありませんよ。ただ、しっかりと謝罪をさせてもらいたいんです。ドアの状況もしっかりと確認させてもらいたいですし。
そうですか。わかりました。
ゆうさん、この間はどうもありがとうございました。
いえ、謝罪をさせてもらってありがとうございました。わざわざうちにまで来てもらって。
そんなことないです。それくらいはさせてください。
はっきり言うと、お姉さんのことは迷惑だなくらいにしか思ってなかったんです。家に入れたくないとかは思ってなかったんですよ。
そうだったんですか。
正直、私が嫌だったのはあなただったんです。あなたがじろじろと私をなめ回すように見ているのが、本当に不快で。
誤解ですよ。そんなことするわけない。
私は感じてたんです。ですから、お姉さんよりも、私はあなたと会わなくて済むのが嬉しいと思ってるんです。それでも、あなたがどうしてもというので、最後に謝罪の機会を設けたんです。
どうしてそんなことをわざわざ言ってくるんですか?あなたはもう少し優しい性格の人だと思ってましたよ。
そりゃ、こんな言い方にもなりますよ。盗撮変態野郎にはね。
なんですって?
機会は設けましたけど、やけにあなたが家に来ることにこだわってたので、もしかしたら何か企らんでいる可能性があるなと思ってたんです。だから、あなたが帰った後、夫と二人ですぐに家中を調べました。トイレや寝室や脱衣所なんかは入念にね。そしたら、ゴミ箱のところに小さなカメラが仕掛けられてましたよ。もう、これを見た時は本当に寒気がしました。
いや、違うんですよ。俺はちょっとその、家族の繋がりを。
盗撮カメラとかじゃないんですよ。
そんな言い訳が通用すると思わないでよ。こっちはあなたたちのことを家族だと思って受け入れてたんです。なのに、あんたの嫁は私たちを利用することしか考えてなかった。そしてあんたは、私のことを気持ちの悪い性の対象としか見てなかった。そんな目でしか見られてなかったというのが、本当に辛いですよ。私はもっともっとあなたたちと仲のいい家族でいたいと思ってたのに。そんな気持ちを、あんたたちは利用した。心からふざけんなって思ってます。このまま警察に通報しますから。
ちょっと待ってください。
そんなことがもし家族にバレたら、バレた方がいいでしょう。あなたのような人間と生活をするのなんて、子どもたちからしたらリスクでしかないんですから。子どもたちのことを考えても、早くお別れした方がいいと思います。さっさと警察に捕まって、その家を出て行ってください。
そんな。
嫁のことをわがままとか偉そうなことを言う資格はあなたにはないですから。わがままよりも犯罪者の方が悪だってことは分かってますよね。
それから、友さんは盗撮罪で逮捕されました。ただ、設置されたカメラに何も録画されていなかったこともあり、示談で解決し、刑務所に行くことはありませんでした。しかし当然、お姉さんとは離婚ということになり、さらに仕事も首になった友さんは、路頭に迷うことになったそうです。再就職もできずに、現在はホームレスになっているようです。盗撮して相当後ろ指を刺された日々を送ったみたいで、今はとにかく人の目が怖いようで、他人の視線にすらビクビクしているそうです。カメラを仕掛けた人間が、他人に見られることにビクビクして生きるとは、なんとも皮肉な末路ですね。
ちなみに、お姉さんは収入がなくなった友さんと離婚をしたことで、生活はかなり苦しくなったそうです。さらに、友さんの盗撮事件が近所に広まってしまい、周りの視線に耐えられなくなって、引っ越しを余儀なくされました。そこから実家に帰ろうと思ったようですが、まさしに迷惑をかけていた件もあり、受け入れられなかったそうです。それからはアルバイトをいくつも掛け持ちして、私たちへの損害賠償や子どもたちの養育費を稼ぐために、ギリギリの精神状態で働いているようです。体がボロボロになったとしても、稼ぎ続けて欲しいですね。
一方の私は、今もまさしと二人で生活を続けています。仲良し家族になりたいからという理由でお姉さんたちのわがままを受け入れていたという点で、私にも非があるなと思っています。本当に家族になるのなら、しっかりとノーを言うことも大切なのだと、今回のことで学びました。家族だからこそ、伝えるべきところは伝えるということですね。ですので、自分の意見を持って、まさしとしっかりと向き合って関係を築いていきたいと思います。
